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2016年 8月 1日 更新〈第53回〉

 

沖縄の「先住民族問題」を
  国連で訴えた宜保安孝豊見城市議

 <私は日本国沖縄県豊見城市議会議員、宜保安孝です。本日はこのような場で発言の機会をいただいた事に心より感謝申し上げます。
  私たちの市議会では、昨年12月22日に、国連自由権規約委員会が過去4回、日本政府に提出した「日本政府は琉球、沖縄の人々は先住民族であると公式に認め、保護すべき」との勧告を求める決議文を賛成多数で議決しました。それに引き続き、現在いくつかの他の地方議会で予定されています。
 本日、私は豊見城市民と同様の意見書が採択された市民、そして同様の考えを持つ多くの沖縄県民の代表として、先住民勧告の撤回を皆様に訴えるためにこの場に立たせていただきました。
 過去、さまざまなNGOが各委員会に「沖縄県民は先住民族だ」と報告に来たことだと思います。しかし、実はこれらの報告は議会など公の場で議論することなく、県民が知らないところで勝手に行われていたのです。
 過去、公の場で議論されたのは昨年12月の豊見城市議会が最初だが、その結果が前述した勧告撤回の意見書です。皆様に強く訴えたいことは、沖縄県民は、日本人としての誇りと自己認識を持っており、先住民族としての自己認識は決して持っていないということです。先住民族勧告の件を知った多くの県民は戸惑いを見せ国連に不信感を持ち始めています。一日でも早い勧告の撤回をお願いいたします。>

 これは、国連が沖縄県民を先住民族と位置付ける勧告を出している問題で、沖縄県豊見城市議会の宜保安孝議員が6月20日、スイス・ジュネーブの国連人権理事会で行った演説の全文である。

 

 このニュースを産経新聞は次のように報じている。(6月21日)

沖縄「先住民族」を否定
   豊見城市議 勧告撤回訴え

 

国連で演説する宜保安孝市議

国連で演説する宜保安孝市議

<スイス・ジュネーブの国連欧州本部で20日に開かれた人権理事会で、沖縄県豊見城市議の宜保安孝氏(39)が、国連の2つの委員会が日本政府に対して沖縄の人々を「先住民族として承認する事」を求めた勧告について、「沖縄県民は日本人としての誇りと自己認識を持っており、先住民族としての自己認識は持っていない」と訴え、勧告の早期撤回を求めた。
 沖縄県民が人権理事会で勧告の撤回を求めたのは初めて。豊見城市議会は昨年12月22日に勧告撤回を求める意見書を採択している。
 国連自由権規約委員会は2008年10月の日本に関する最終見解で、沖縄の人々を「先住民族」と初めて認定し、「彼らの文化遺産および伝統的生活様式を保護し、保存し、促進し彼らの土地の権利を認めるべきだ」と勧告した。人種差別撤廃委員会も先住民族の承認を求める最終見解を14年9月に出している。
 宜保氏は、日本の一部の非政府組織(NGO)が国連で沖縄の人々を「先住民族だ」と報告したことが勧告につながったとして、「これらの報告は、県民が知らないところで勝手に行われていた」と訴えた。>(産経新聞参照)

 また、宜保安孝市議は6月24日、東京の日本外国特派員協会でも自らの国連演説に関して記者会見し、「政治的な問題では『オール沖縄』は存在しないが、県民が日本人であることの意識はオール沖縄に近い」と述べ、県民は先住民族でないと強調した。

 その後、宜保氏等は外務省を訪れ、山田美樹大臣政務官に「国連の勧告は誤りであることを国際発信してほしい」などと要請し、山田政務官は要請に対し、政府として沖縄県民を先住民とは認めていないと説明。宜保氏が国連で演説したことについて「県民が国連に声を届けたことに敬意を表したい」と述べた。
 要請には宜保市議がスイス・ジュネーブの国連人権理事会で演説した際に同行した、沖縄対策本部の仲村覚代表ら派遣団メンバーも立ち会った。
 さて、「先住民族問題」だが、国連では沖縄県民を先住民族と位置付ける国連の勧告は過去4回行われているが、この勧告に対して豊見城市議会と石垣市議会では勧告の撤回を求める意見書が可決されている。
 その一方、翁長知事は、昨年9月の国連演説の中で「沖縄の人々は自己決定権や人権がないがしろにされている。」と発言し、その発言が先住民問題に底通しているのではないかと憶測を呼び、県議会でも質問されたが翁長知事からは明確な答弁はなかった。
 このような社会環境の中で、豊見城市議の宜保氏が国連で、沖縄県民を先住民族と位置付けた勧告の撤回を訴えたことは、極めて大きな情報に相当すると思うが、どういう訳か地元沖縄の沖縄タイムスと琉球新報はこの重大な情報を一切報じなかった。今回はひたすらに沖縄二紙に葬られた情報を提供することにした。

<完>

次回は9月1日更新。毎月1日定期更新。その他必要に応じて随時、適時に更新いたします。どうぞ、時折に本ブログをお開きください。

 

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