神山吉光が吠える ブログ題字

2016年 9月 1日 更新〈第54回〉

 

憲法改正は時勢の流れ ~国会は「改正案」の作成作業を急げ~ 

参院選は国民の賢明な選択

 自民党は、選挙戦略上から先の参院選で憲法問題を争点とすることを巧みに避け続けてきた。この戦略が思惑通りに功を奏したのか、結果的には与党が大勝し、与党は自民党の党是である憲法改正の発議に必要な3分の2の勢力を衆参両院で確保することが出来た。
 これによって、国会が国の基本法を初めて見直せるという憲政史上初の大仕事に挑む条件が今、わが国ではようやく整ったことになる。

 国会議事堂では、国際社会はどうだろうか。
この15年間だけでもフランス10回、ドイツ11回、スイスは23回も憲法を改正している。また、衆院法政局の調べによると、世界で成文の憲法を持つ180ヵ国の中で日本の憲法は14番目に古く、日本より古い憲法を持つ国も全て改正を1回以上は経験しているという。
 激動する世界情勢の中で、制定以来一度も改正されてない日本の憲法は実に古典的であり、世界中でも希有な存在と言える。時代の変化に伴い、国の安全保障はもとより、大規模災害に備える緊急事態条項の創設、そして、環境権やプライバシー保護の問題など、日常的にも、現憲法と現実との様々な乖離が目立っている。それが今の我が国の実情だ。
 従って、社会情勢の変化に即応した、憲法の適時改正は正に時勢の流れであり当然と言える。
先の参院選で野党側は、全国くまなく憲法の擁護と安保関連法の違憲性を声高に訴えたが、国民はそれには振り向かなかった。選挙結果はあの通り。国民の賢明な選択であったと言えよう。

改憲放棄は政治の怠慢

 日本の政治が国民と共に憲法改正に臨むことがようやく出来る状況になった、しかし、今のように国会で憲法改正の発議が可能な環境が果たしていつまで続くのか、どちらかと言えば今が千載一遇のチャンスだ。野党も内心それを強く警戒している。

 日本国憲法安倍首相は秋の臨時国会から衆参の憲法審議会で早々と改正項目の絞り込み作業に入るよう促している。為政者としては当然の政治行動だ。
 従って、各党はそこを避けることなく各政党もそれぞれの党是に照らして改正すべき項目を持ち寄って議論し、一丸となって「改正原案」を作成することが両院の憲法審議会に課される重大な役割であり、今期国会議員の責務でもある。

 現在の与党構成で憲法改正問題で常に気になるのが政権与党の公明党の動向だ。山口那津男代表は、未だに「改憲が俄かに進むとは思っていない」と語り、公然と憲法改正への慎重論を唱えているが、山口代表はその原因が党内の議論不足、自党の曖昧な姿勢にあることを素直に悟るべきである。

「泣いて馬謖を斬る」。先々は、憲法改正を悲願とする安倍首相も公明党との関係で一定の覚悟と決断が必要になってくるのではないか。
  今の憲法は日本の主権が奪われていた占領期に制定され、あれから一度も改正がなくおよそ70年が経過した。憲法と現実との乖離(かいり)も益々大きくなっている。
 戦後最大の政治課題とされてきた憲法改正問題。国会はなかんずくその「改正案」の作成作業を急ぐべきである。
 改憲勢力を確保した現在の政治環境の中で、それを放棄すれば政治の重大な怠慢と言える。

<完>

次回は10月1日更新。毎月1日定期更新。その他必要に応じて随時、適時に更新いたします。どうぞ、時折に本ブログをお開きください。

 

神山吉光 沖縄事務所 〒902-0068 那覇市真嘉比3丁目14番7号(602) フリーダイヤル 0120−885−989 本人直通 070−5536−8137 FAX 098−885−4570