神山吉光が吠える 題字

2017年 2月 11日 更新〈第59回〉

翁長知事の妙案 ―トランプ次期大統領との会見は本当に実現するのか―

はじめに

 米国は現在、トランプ新大統領の過激な政治手法によって、国内は大混乱の渦中にある。
 こんな最中に今日(2月11日)未明、注目の日米首脳会談が首都ワシントンで行われた。
 会談後、両首脳は共同声明を発表し、直ちに大統領専用機で南部フロリダ州に飛び、トランプ氏の別荘に同宿して、なんと27ホールのゴルフを楽しみながら、まる2日間も行動を共にするようである。会食も5回予定しているという。どうして、トランプ大統領は安倍首相をそんなにまで厚遇するのか。
 60年前に当時の岸首相とアイゼンハワー大統領がゴルフ会談を行ったことはあるが、今回の米国側の厚遇は正に歴史的であり、外国首脳も驚く異例中の異例だ。

国内外が硬直した中での首脳会談

 安倍首相は、トランプ氏が大統領選に当選した直後に、外国首脳としては初めてトランプ氏と会見し、個人的な親密ぶりを早々と演出したが、しかし、トランプ氏はその翌日に何の気兼ねもなく「TPP」を拒否する声明をツイッターで発表し、今でも日本の国会審議では安倍首相が窮地に立たされている。
 彼は大統領選中もさんざんと日本への口撃を仕掛けてきた。 トランプ大統領に嫌な思いをさせられているのは日本だけではない。TPP12か国と共にメキシコもそうだ。トランプ大統領は、米国とメキシコの国境に壁を建設するよう命じる大統領令に署名し、「メキシコ国境の壁の建設費を全額メキシコに負担させる」という乱暴な持論を貫き、予定していた両国の首脳会談がメキシコのピニャニエト大統領から拒否されて、両国関係は悪化に陥り修復の見通しも未だに立ってない状態だ
 また、トランプ大統領には現在、国内の混乱を早期に終息させる責任がある。それは米国への入国拒否の問題だ。彼は米国への入国審査の厳格化や難民受け入れの120日間の停止を柱とする大統領令やイスラム圏7カ国からの入国を拒否する大統領令にも署名し、米国内では現在、司法と行政の対立が日増しに高まっている。国民分断の果ては、やがて国家迷走という感じだ。
 このように内外が硬直している中で行われているのが今回の日米首脳会談である。

日本の揺るぎない対米姿勢が緊要

 今頃、両首脳はワシントンを離れてフロリダ州にあるトランプ氏の別荘で過ごしているが、内外注目の公式な日米首脳会談は今朝未明に終わった。
共同声明によると尖閣諸島の防衛は日米安保条約の適用範囲であることが明確に表明されているが、「米国第一主義」を外交の基軸として、商業マン的な身勝手な主張や政治手腕が国際社会でも通せると思い込んでいるトランプ氏にはあくまでも要注意だ。
 米側が、尖閣諸島の安保条約適用問題に絡めて今後、日米間で予想される「貿易二国間協定」の交渉を米国優位に進め、また、日本に在日米軍駐留経費の増額を迫ってくることも日本側は警戒しておく必要があろう。
 大統領就任直後から気ままに暴れ廻っているトランプ氏には、沖縄の米軍基地から生じる負担軽減の問題など頭の片隅にもないのではないか。
 どうもトランプ氏には、外交の面でもツイッターで強力に発信し、最大限に圧力を掛けて交渉を有利に進めようとする習性があるようだ。
 懸念されるのは、トランプ大統領の独善・取引的な外交手法に日本が引きずり込まれる事態である。そのような事態に日本が陥らないように安倍首相には、揺るぎないしっかりとした対米姿勢で日米交渉には臨んでほしいものだ。
 日本には米国にも優る民族の伝統と大和魂がある。トランプ氏は政治や軍人の経験がなく、彼のやっていることは、海図を失った船長が航行しているように筆者には思える。(2月11日 記)


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著者紹介

著者 山里 永吉

山里永吉 氏

 1902年(明治35年)那覇上之蔵に生まれる。画家。大正13年、日本美術学校中退、前衛画家としてマヴォ同人、さらに日本の著名な前衛画家を統合して三科を創立し、その会員となる。
 大正5年、すすめられて脚本「首里城明渡し」、「那覇四町昔気質」等を執筆各劇団が上演する。戦後、琉球政府文化財保護委員長、琉球政府立博物館館長、琉球文化連盟会長、琉球史料研究会長を歴任する。1989年没。
            主なる著書
           「沖縄歴史物語」「沖縄人の沖縄」
           「沖縄の文化財」「沖縄史の発掘」
           「首里城内の女たち」

 

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