解り安く、面白く、パンチの効いた時事評論

神山吉光が吠える

2014年10月1日更新〈第21回〉

 

本物の革新は動かない

 今月30日はいよいよ注目の沖縄県知事選挙が告示される。
 かつてなかった選挙構図の中で、誰がどのように動くかも大いに関心がある。
 いきなり大田昌秀氏のことで恐縮だが、彼はいわゆる革新とされる社民、共産、社大の県政野党が保守本流の翁長雄志氏と組んでいることに些か不満のようである。
 従って、大田氏は今回の知事選挙では特定候補者を推すことはしないという。
 現在のような選挙構図からすれば、さすがに革新共闘で知事職を全うした大田氏らしい判断と言える。彼の政治経歴に照らせば大いに納得出来る。
 要するに本物の革新は今回のような選挙構図の中では動かないということだ。

「選挙公報紙」での表明を求める


 そこで、翁長氏にどうしても問いたいことがある。先ずは翁長氏のキャッチフレーズである「辺野古に新基地は造らせない」という問題だ。翁長氏は出馬表明でもそのことを中心に語っていた。しかし、現実の問題として普天間の代替施設の工事は日米合意に基づいて辺野古で急ピッチに進められており、政府関係者も反対運動はあるが、工事は極めて順調に進んでいると評価している。
 また、沖縄県知事が関与する許認可も11月までにはほとんど承認される見通しだと言う。これらのことは、連日の新聞報道でも実に明らかである。
 従って、今の段階でも翁長氏が「辺野古に新基地は造らせない」ことを選挙公約として立候補するならば、その具体的な方法論をどうしても明らかにして欲しいものだ。
 この問題は出馬表明時にも、多くの記者から質問されたが翁長氏からは「当選後にみんなで相談して決める」というだけで、具体的な方法論についてはいっさい説明がなかった。
 翁長氏は全国の米軍専用基地が74%も集中する沖縄県の知事候補者らしく、今の段階であっても「辺野古に新基地を造らせない」という方法論が本当にあるならば、それを堂々と県民に明らかにして選挙に臨んで欲しいものだ。
 そして、尚且つこの「辺野古に新基地を造らせない」ということが翁長氏の選挙公約なのか、それともそうではなく当選後の努力目標であるのかも、正式な「選挙公報紙」を用いて、明確にすることを求める。

自衛官の募集業務は行うのか


 次に聞きたいことは、自衛官の募集業務のことだ。ご承知の通り親泊康晴那覇市長時代は募集業務の委託を拒否したが、しかし翁長市長になってからは積極的に自衛官の募集業務が開始された。
 自衛官の募集業務は、地方自治体に国から法律に基づいて委託させた国防上不可欠な重要業務である。
 翁長氏を支持している社民、共産は自衛隊に反対だが、この問題に翁長氏はどのように対応されるのか。その姿勢も明らかにすることを求める。